【出張買取:陶器買取】藤原雄 花生
藤原雄の生い立ち
藤原雄は岡山県備前市、「備前焼」発祥の地で生まれました。
雄の父は「備前焼」で先に人間国宝になった藤原啓という事もあり、幼い頃より陶芸に囲まれて育ったわけですが、当初から陶芸家を目指していたわけではありませんでした。
実は雄の左目は失明してまったく見えず、右目も視力0.03というハンデを負っていました。日常生活にも支障をきたすような状態でもありながら、それに縛られることなく自由にのびのびと育てられ、青年時代には音楽や文学を愛し、独自の芸術センスを身に着けていきました。
明大学文学科を卒業後は出版社へ就職し、編集者を目指しますが、就職後間もなく父が病に倒れ、看病のため郷里に戻る事となります。
そしてその後、快復した父に師事することから雄の陶芸家人生がスタートします。
備前焼を世界へ
芸術センスの高かった雄は、26歳のとき「日本伝統工芸展」での入選を期に、その後様々な賞を受賞します。また数多くの個展を開くなど、若い頃から作家としての地位を確立します。
「人間の持っている様々な温かい感情が作品から感じるようにしないといけない」。こう言った彼の作品の特徴は、父と似た「単純、明快、豪放」でしたが、その中にも「自由・情緒」が感じられる独自のものでした。
31歳の時には、スペイン・バルセロナにおける「国際陶芸展」に招待され、大賞を受賞したことをきっかけに、そこからアメリカ・カナダ・メキシコ・スペインの海外の大学などでも備前焼の講座を持ち、「備前焼」の普及に勢力的に努めていきます。
同時に創作活動も怠らず、日本陶磁器協会賞や金重陶陽賞などといった数々の名だたる賞を受賞。1996年、国内外を問わない作家活動が評価され、人間国宝として認められました。
また親子二代にわたり人間国宝に認定されるのは陶芸界初の快挙となり、「藤原雄」の名前は確固としたものとなります。
さいごに
人間国宝・藤原雄の作品群はすべてにおいて特徴的です。
査定においても一概に金額の目安をお伝えすることが難しい作家作品となりますので、是非一度、私たちに直接お品を拝見させてください。
初期作品から晩年期の作品まで、丁寧にご説明させていただきます。
またご相談だけでも承っております。藤原雄の魅力を私たちと共有しましょう。