【富山店:絵画買取】平松礼二 彩色
少々四方山話を。
この前出張買取に出向いた先にあった田んぼからカエルの鳴き声が聞こえてきました。
この時期に大変珍しいのですが、ふと幼い頃の思い出がよみがえりました。
小さい頃祖母に「アマガエルが鳴いたら雨が降るから早く帰ってきなさい」とよく言われていましたが、アマガエルが鳴いても遊び続けていたら本当に雨が降り、びしょ濡れになったのを今でも鮮明に覚えています。
それから私の中で祖母はなんでも知っている神様みたいな人になりました。笑
おばあちゃんの知恵袋って本当にすごいですね!
こうして大人になった今、Goo○leでアマガエルの事を調べてみました。
アマガエルが鳴くのはオスだけで、求愛を示すために鳴くこと以外にも「雨鳴き」という気圧や湿気の変化に反応して鳴くことから、昔の人は雨などの天気を予測する一つの方法としていたそうです。ほぉ、なるほど。
色々便利な時代になりましたが、こういった先人達の知識や技術はもっと語り継がれるべきだと思う今日この頃です。
平松礼二 モネとの出会い
平松礼二とお聞きして、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
平松礼二は国内だけに限らず世界的にも高く評価されている日本画家の一人でもあります。
平松は10代の頃から天才的な才能を発揮し、数々の賞を受賞しています。また多摩美術大学の教授や美術文化振興会の評議員などを任ぜられ、日本の芸術振興にも幅広く携わっています。
そんな名作を生み出し続ける中、50歳の頃にある作品との出会いが平松の今後に大きな変化をもたらしました。
その年にパリで個展を開いた際に訪れた、偶然足を運んだ美術館で展示されていたモネの作品「睡蓮」です。そのモネの睡蓮を見た平松は一目にして心を奪われ、衝撃を受けます。
それからの平松は、ヨーロッパ全土に多大な影響を与えたジャポニスムの源流を探るべく、各地を巡り、画家という側面からアプローチを行い、体感し、その感覚を新たな作品へと昇華させました。
空間と光を切り取る印象派の中に日本画の解釈を加え、「平松山水」と呼ばれる独自の世界観を生み出し、国内だけにとどまらず海外でも非常に高い評価を得ました。
日仏の架け橋へと
2013年にはフランス・ジヴェルニー印象派美術館で「平松礼二・睡蓮の庭 モネへのオマージュ」展を開催し、過去最高の約7万4千人もの入場者数を記録しました。
フランスでは“印象派が影響を与えた現代のジャポニスム作家”として平松が紹介され、平松のジャポニスム研究が評価された結果、実際のモネの庭にある睡蓮の株を分けていただくなど日仏美術の橋渡しとしても大きな影響を与えています。
私自身何度か平松先生の作品にお会いすることがありますが、拝見させていただく度に印象派的な技法や新たな表現の中に、しっかりと伝統的な“日本の美”を感じ、日本の忘れてはならない心をいつも思い出せてくれます。
さいごに
もし平松礼二の作品をご売却したいとお考えでしたら、ぜひ八光堂までご連絡ください。
皆様からのお問い合わせお待ちしております!