【銀座本店:絵画買取】ポール・ギヤマン リトグラフ
さて、今回はポール・ギヤマンについてお話させていだきます。
1962年フランスに生まれた画家であり彫刻家であるポール・ギヤマン。
1952年に芸術家を目指す若い優秀な者に対してフランス国家が与えるローマ大賞を始め、数々の賞を受賞するなど2007年81歳でその生涯を終えるまでフランス国内外にて活躍しました。
1968年には日本にも来日して個展を開催したり、ホテルニューオータニの壁画を手掛けるなど、日本国内においても馴染みのある作家となりました。
ギヤマンの作風
ギヤマンといえば、馬のモチーフをよく描くことで知られています。また女性やバイオリン、花なども多く描きましたが、モチーフに関わらず印象に残るのは、豊かな色彩表現とその構成でしょうか。
割と身近にあるモチーフを描きつつも、一見馬とはリンクしないような派手な色味を使います。
中でも目の覚めるような赤と青をよく使った色彩表現が多い印象です。その色彩表現と構成は見る者を魅了し、一度見るだけでギヤマンっぽいと感じる方は少なくないのではないかと思います。“ギヤマン”という一つのジャンルを確立したと言ってよいでしょう。
ギヤマンの人気度
技法においては油彩が圧倒的に多いですが、水彩やペンで描く作品も多く残しています。
また原画を元に制作した版画も多く、日本国内だけでもかなりの数が流通しています。もちろん原画は絵画の市場においても高額で取引されていますが、版画でもしっかりと値段のつけられる作家です。
原画であれば世界に一つだけの1点ものなので、買う時もそれなりに値段の張るものとなります。一方、版画であれば100部、200部と製作しますので、入手する時も安価になり、手の届きやすいものとなります。「いきなり高額のものはちょっと…」とためらわれる方でも、版画であれば気軽に購入し、気軽に楽しめるのではないでしょうか。
今現在では画廊や百貨店などでも度々その絵を見かけることがあります。日本においても認知され、買手が多い作家になったと言えるのではないでしょうか。
日本で観る事ができる作品
日本国内において一躍認知度を広げるきっかけとなったのが、東京赤坂のホテルニューオータニの新館にある壁画です。
「パラダイス」と名付けられたこの作品は、訪れる客人に絶大なインパクトを与え、多くの人を魅了し、日本に多くのファンをつくりました。またホテルニューオータニ博多では、ギヤマンの油彩が3点飾られているそうです。やはり色彩豊かでいずれも「ギヤマンらしさ」がよく出ている作品です。
訪れた際はぜひご覧になってみて下さい。
さいごに