【大阪本店:工芸品買取】帖佐美行 彫金
彫金とは
まず、彫金とはどういうものかと申しますと、「鋳金(ちゅうきん)」「鍛金(たんきん)」「彫金(ちょうきん)」といった金属工芸の”技法”のひとつと説明できるかと思います。
せっかくですのでそれぞれの説明を少々。
- 「鋳金(ちゅうきん)」
- 鋳型(いがた)という型を作り、そこに液体にした金属を流し込んで型通りに作品を仕上げる。
- 「鍛金(たんきん)」
- 金属を叩いて凸凹で模様などを作りながら花入れなどの作品に仕上げる。
- 「彫金(ちょうきん)」
- 金属を鏨(たがね)などの専用の道具を駆使して彫ったり、削ったりして作品を仕上げる。
それぞれに熟練の技能が必要になりますが、帖佐美行は彫金の技術を通して、生命、宇宙、自然などの大きな世界に思いを馳せ、動物や樹木を表現した作品を発表し続けました。
帖佐美行の骨董市場での評価
そんな崇高なテーマで作られた彫金作品、我々の持つ骨董市場での評価はどうでしょう。
数ある彫金作品の中でも、帖佐美行の美術品としての評価は格段に良いです。
時代によって注力する作品に違いはありますが、我々が目にすることが出来る作品は以下のものが多いようです。
お茶の席で使われる「水指」「香炉」、厚みのある様々な素材の金属プレートに彫金を施した「レリーフ」、あとは「壷」や「花入」といったところでしょうか。
「ループタイ」の作品もありますので、お持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
作品の小売価格帯としては、数万円から数十万円、純金素材になりますと数百万円になる品物もあります。
現状、骨董市場での取引となりますと、さすがの帖佐美行の作品とはいえ、純金の作品以外は手に入れられた際の価格以上のお取引は難しいと申せざるを得ませんが、前述致しました通り、他の彫金作品とは一線を画すお値段で取引されています。
さいごに
この帖佐美行は様々な価格帯で作品を作っており、贈答品としても重宝されています。
ということは!!
ご自宅に眠っている頂き物の中にも帖佐美行の作品があるかもしれません!!