絵画の処分方法を解説!価値の分からない絵画は査定がおすすめ
絵画を処分したい理由は、さまざまでしょう。気に入って購入したけれど、時間とともに興味が薄れてしまった。引っ越しをしたため、飾る場所がなくなってしまった。譲り受けたものが、ご自宅の雰囲気に合わなかった。生前絵画収集が趣味だった方の遺品整理……などなど。
しかし不要になったからといって絵画をすぐに捨ててしまうと、大きな損をしてしまう可能性があるのです。まずは、お手持ちの絵画の価値を知るところから始めましょう。
この記事では、損をしないための絵画の処分方法を解説していきます。
絵画とは?作品や技法によって細分化される絵画の種類
ひとことで絵画といっても、モチーフや技法によって多くの種類があります。細分化される絵画の中でも、代表的なものをご紹介します。
絵画の作品の種類
絵画は描かれているテーマやモチーフ、内容によって以下の種類に分類することができます。
風景画
風景画とは自然の風景を描いた絵画作品です。空、海や森、木々などを主題とします。
静物画
静物画とは人工物や自然物など、静止した自然物を描いた絵画作品です。花や果物、食器やパンなど、画家の感性に基づいてさまざまなモチーフが選ばれます。
肖像画
肖像画とは 特定の人物の顔や姿を写し取った絵画作品です。写実的に描くほか、戯画化されるなど実際の人物とは異なる姿で描かれることもあります。
博物画
博物画とは動植物や鉱物など、観察対象を記録するための絵画作品です。図鑑絵とも呼ばれ、細部まで詳細に描かれています。
宗教画
宗教画とは宗教の目的のために、宗教関連の伝説や人物などを題材とした絵画作品です。キリスト教を題材としたものや、ギリシア神話に基づいた作品がイメージしやすいでしょう。
歴史画
歴史画とは歴史上の史実や事件、神話などを描いた絵画作品です。権力者の偉業を知らしめるために描かれた側面があるのが特徴です。
風俗画
風俗画とは当時の庶民の文化や日常生活を描いた絵画作品です。身近な情景が描かれているため、親しみやすく市民から人気があるジャンルです。
絵画の技法の種類
絵画は画材やタッチによっても分類することができます。現在ではさまざまな技法で描かれた作品がありますが、以下に代表的なものをご紹介します。
日本画
日本画とは墨や岩絵の具など、日本の伝統的な画材を使用して描かれた絵画作品です。明治時代以降、洋画と区別するために付けられた呼称です。
洋画
洋画とは油彩画・水彩画などのように西洋の技法・画材を使って描かれた絵画作品の総称です。主に日本画と対照するときに使われます。
油彩画
油彩画とは油絵具で制作した絵画作品です。キャンバスに絵の具を直に塗り重ねるため、凹凸のあるタッチが特徴です。絵の具の立体感を活かした作品もあります。
水墨画
水墨画とは墨の濃淡や滲みを用いて描かれた絵画作品です。着採画であっても、墨が主、色が従のものは水墨画に含む事があります。
水彩画
水彩画とは水で溶ける水彩絵の具で描かれた絵画作品です。水彩絵の具は学校の授業で使用することが多く、淡いタッチが特徴です。
版画
版画とは表面を削ることで製版した「版」にインクを塗り、紙に印刷する絵画です。版の素材は木、金属、石などさまざまなものがあります。
リトグラフ
リトグラフとは平らな石を「版」にした版画作品です。石の上に油分の強い画材で絵を描いたあと、薬品を塗って版を作成します。現在では石のほか、金属も使用されます。
シルクスクリーン
シルクスクリーンとはインクが通過する穴と通過しない穴があるメッシュ状の「版」を制作し、印刷する絵画です。紙だけでなく、Tシャツなどさまざまなものに印刷することができます。
絵画の6つの処分方法
絵画の処分方法を6つご紹介します。それぞれメリット、デメリットがありますので、所有する作品やご自身の状況に合わせて選びましょう。
1.ゴミとして処分する
絵画自体は「燃えるゴミ」として処分することができます。しかし大きさによって粗大ゴミとされる可能性があるので注意が必要です。一般的には一辺が50cm以上のもの、額縁などに使用されている素材によって粗大ゴミに分類するかどうか判断します。粗大ゴミになった場合は200~2000円ほどの費用がかかります。費用など扱いはお住まいの自治体によって違いますので、事前に確認しましょう。
2.非営利団体や病院に寄贈する
絵画を非営利団体や病院に寄贈するのも処分方法の一つです。まずは事前に、電話やインターネットで問い合わせをしましょう。無名な作家であっても、明るくポジティブなテーマの作品であれば需要は高いです。病院などでは、悲しみを連想するような絵画は好まれません。寄贈先に喜ばれるような絵画かどうか検討することが必要です。
3.美術品専門オークション会社を利用する
美術品を専門に扱うオークション会社を利用して売却する方法です。世界的には「クリスティーズ」「サザビーズ」、日本国内なら「毎日オークション」「シンワオークション」などがあります。オークション会社が責任を持って仲介してくれるので、安心して売却することが出来ます。予想以上に高く売れることもあるのがメリットですが、一方で手数料が高く、換金までに3~4カ月ほどかかってしまうことがデメリットです。
4.画廊に販売する
絵画を展示・販売する画廊の中には、買取業務を行っているところもあります。
画廊の多くは、取り扱う画家が決まっています。該当する画家の作品であれば、相場以上で買い取りをしてくれるかもしれません。また画廊によっては委託販売を行っているところもあります。委託販売は画廊と相談のうえ販売価格を設定し、画廊に展示して販売してもらうもの。必ずしも売れるとは限りませんが、画廊に来た作家のファンに手に取ってもらえる可能性があります。
5.ネットオークションやフリマアプリで売却する
「ヤフオク!」などのインターネットオークションや、「メルカリ」「ラクマ」などのフリマアプリを使ってご自身で売却する方法です。無名な作家だとしても、作品を気に入ってくれた方に売却できるのがメリットです。しかしご自身で価値が分かっていないと相場より安く売却してしまうかもしれません。出品・梱包の手間や、トラブルが起きた場合の対処方法も考慮して出品する必要があります。
6.買取業者に依頼する
絵画の売却をするのであれば、絵画・美術品の買取業者に依頼するのが一番確実で安心な方法です。豊富な経験と専門知識を持ったスタッフが査定し、適切な価格で買い取りをしてくれます。絵画の取り扱いは繊細なため、自宅まで出向いて出張買取を行っているところもあります。また、無料査定を行っている業者であれば、気軽に依頼することができます。金額を判断するためにまずは無料見積もりをお願いするのがおすすめです。
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絵画を捨てるのはデメリットが多い?
絵画の処分方法ではゴミとして捨てるのが一番手軽だと考えられるかもしれません。でも実は、捨ててしまうのはデメリットが多いのです。
捨てるのに手間がかかる
絵画自体は燃えるゴミですが、額縁に入れられている場合が多いと思います。絵画と額縁は別の処分が必要になります。
絵画と額縁は、大きさと素材によって処分方法が変わります。一般的に、50cm以上の場合は粗大ゴミ扱いです。額縁に使われている素材は、主に木、ガラス、プラスチック、金属であり、お住まいの自治体によって分別方法が異なります。捨てる前にインターネットなどで自治体に確認しましょう。粗大ゴミ扱いとなった場合、費用がかかってしまいます。はさみやのこぎりなど、ご自身の手で50cm以下に小さくして捨てる方法もありますが、時間と手間がかかります。
絵画の中には高価な品が混ざることもある
無名の画家であっても、買取業者に依頼すれば買い取ってくれる可能性は充分にあります。ゴッホやゴーギャンなどのように、死後に評価される画家も珍しくありません。高価な品が混じっていることに気づかず捨ててしまって、あとで後悔してしまう可能性も。まずは一度買取専門業者に相談してみるのがおすすめです。
文化保存の視点でもマイナスになる可能性が
同じ絵画は二つとして存在しません。むやみにゴミとして捨ててしまうと、もしかしたら歴史的に重要な発見に繋がるような、文化的に価値のあるものを永遠に失ってしまうかもしれないのです。一般人では判断するのが難しい絵画の価値を見極めてくれるのが、買取業者の鑑定士の仕事です。電話やインターネットで気軽に依頼ができますし、出張鑑定であれば出向く手間もかかりません。
このように、絵画を捨ててしまうのはデメリットが多いため、買取業者に依頼をするのがおすすめです。
価値が分からない絵画は絵画専門の買取業者を利用するメリット
これまでご紹介した通り、絵画を売却する方法はたくさんありますが、その中でも買取業者を利用するのが一番おすすめです。ここでは買取業者を利用するメリットをご紹介します。
買取店舗であれば売却手数料がかからない
絵画を売却する方法の一つにネットオークションなどもありますが、売却手数料や送料、梱包材の費用などがかかってしまいます。しかし買取業者を利用すれば、それらの手数料はかかりません。大手の買取業者であれば、相談・査定・出張費・手数料はすべて無料というところも。また、クーリングオフが適用されていますので、8日以内であればキャンセルも可能です。
価値を判断できない場合は査定ができる業者への相談を
譲り受けた絵画や、遺品整理で出てきた絵画などは、価値が分からないものも多いと思います。買取業者であれば、鑑定士が査定をし、適正価格で買い取りをしてくれます。
創業40年以上の実績のある古美術八光堂では、知識豊富な専門鑑定士がひとつひとつ丁寧に鑑定し、ご説明します。出張費や売却手数料もすべて無料です。日本画・洋画・現代アート・版画など、種類を問わず幅広い絵画の買取が可能ですので、お気軽にご相談ください。
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まとめ
飾らなくなった絵画がご自宅に眠っていませんか。断捨離や遺品整理の際に出てきた価値の分からない絵画の処分方法に困っている、ということもあるかもしれません。もしかしたらその中に、思わぬ価値のある作品がまぎれているかもしれません。
古くて汚れがある絵画であっても高値で取引されているものもあります。絵画の処分方法でお困りの場合は、ぜひお気軽に古美術八光堂へご相談ください。
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