ブロンズ像のお手入れ方法は?高価買取のポイントとは
「ブロンズ」は主に骨董や美術品に使われている金属です。その歴史はとても長く、日本では紀元前3世紀頃に伝わり、現代でも多くのものに活用されています。
私たちにとって身近なブロンズといえば「ブロンズ像」で、美術品としてお持ちの方も多いのではないでしょうか。ブロンズ像は高度な彫刻技術やコストが必要となるため、希少性が高く愛されています。
この記事では、ブロンズ像の魅力・長く愛用するためのお手入れ方法・買取相場など、ブロンズ像についてさまざまな角度から詳しくご紹介していきます。
ブロンズとは?銅との違いは
ブロンズはどのような特徴を持っているのでしょうか。また銅との違いはどのようなものでしょうか。
ブロンズとは?
ブロンズは、「青銅」と呼ばれる合金で、銅は約85%、錫、亜鉛と鉛など残りの物質は約15%含まれています。
ブロンズの特徴
ブロンズの特徴は、年月を経て赤褐色→褐色→暗褐色→黒褐色→緑青色と変わる、色の経年変化にあります。錫の含有量によっても色が変化し、錫が少なければ赤銅色に、多ければ黄金色に変化します。さらに一定以上経過すると白銀色になります。
ブロンズは銅に比べて硬いのですが、研磨や彫刻などの加工がしやすいことから、古くから美術品などにも使われてきました。劣化しにくいため、屋外の像やモニュメントなどにも用いられています。色が変化するスピードは一定ではなく、アイテムや環境によってそれぞれです。愛用していくにつれオンリーワンのアイテムになるのが魅力です。
ブロンズ像の歴史
ブロンズは紀元前3000年頃、メソポタミア文明初期に発祥したものとされています。その頃からすでに人類は銅や錫を採掘し、ブロンズを鋳造していました。日本には紀元前3世紀頃以降、中国や朝鮮半島から来た人々により鋳造技術が伝えられます。国内では紀元前1世紀頃から祭儀などの道具を生産しはじめました。7世紀頃からは大型の仏像や、戦国時代には火縄銃などの武器にも使用されるようになりました。
ブロンズといえばブロンズ像をイメージする人も多いはず。ブロンズ像で代表的なものはフランスの彫刻家ロダンによる「考える人」です。日本では東大寺にある「奈良の大仏」が挙げられます。奈良の大仏は世界で最も大きいブロンズ像ともいわれています。
ブロンズと銅との違いは?
ブロンズは「青銅」、ブロンズ像は「銅像」と表記されることから、ブロンズと銅は同じものだと思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも実はまったくの別ものです。
ふたつの違いは「合金であるかどうか」。ブロンズが合金であるのに対し、銅は金属そのものです。
ブロンズ像の手入れはなぜ必要?
ブロンズや銅は空気・水と反応し、表面にブロンズ色の被膜を張っていきます。被膜は「酸化被膜」といい、ブロンズ・銅を保護する役割を果たします。被膜を張った状態が一番製品にやさしいのですが、水気や塩気が加わると被膜と製品自体を痛めてしまうため、定期的にお手入れが必要となります。
変色や劣化を防ぐ!ブロンズ像の手入れ
ブロンズ像は年に1~2回程度定期的にお手入れをすることで独特のツヤを増し、美しさを保つことができます。以下にお手入れの手順をご紹介します。
ブロンズの手入れ
ブロンズの手入れは以下の方法で進めてください。
1.まず、ブラシで表面の汚れを落とします。このとき表面が乾いていることを確認してください。濡れた状態で強くこすると傷の原因となる恐れがあります。
2.中性洗剤を水に溶かし、小型のものはスポンジやたわし、大きいものは洗車ブラシなどで表面を洗います。油が付着している場合は、中性洗剤を溶かしたお湯の中に作品を入れ、お湯が冷めるくらいまでの次巻つけ置きして洗うと効果的です。洗い終わりは十分に水で流しましょう。
3.柔らかい布で水分を拭き取り乾燥させます。
4.刷毛などを使い、全体にワックスを薄くのばします。
5.木綿などの柔らかい布で表面全体を乾拭きします。水分が残らないようにしましょう。
ブロンズ像の手入れの注意点
ブロンズ像の手入れを行う際のい注意点は以下です。
・ブロンズ像は水気や塩気は厳禁。保管する際は、水気を取り充分に乾燥させ湿気の無いところで保管しましょう。
・柔らかい布で乾拭きするとツヤが出て、時間の経過とともにその作品独特の色に変化して味わいが増してきます。
・汚れがひどい場合はワックスをつけて磨きましょう。
汚れやキズがついたブロンズ像はどうする?買取業者に依頼
汚れやキズが酷いブロンズ像をお持ちで、どのように扱えばいいか悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。ブロンズ像は制作をするのに高度な技術やコストがかかるため希少価値が高く、汚れやキズがついたものでも高価買取になることも。処分を検討しているブロンズ像があれば、一度買取業者に査定を依頼してみるのがおすすめです。
購入したメーカー・店舗にメンテナンスを依頼
お持ちのブロンズ像の状態が良くない場合、本来の価値よりも買取相場が下がってしまう場合もあるため、あらかじめお手入れを行いましょう。ただしブロンズ像は合金でできていますので、ご自身でお手入れされる場合は十分注意してお手入れをしてください。また、購入したメーカーや店舗にメンテナンスを依頼すると本物と確認しやすく、査定にかかる時間が短縮できます。
骨董品の買取店に依頼する。作家による作品は高額になることも
ブロンズ像は無名作家の作品であっても高価買取してくれる場合もあります。買取を依頼する際は、正しく価値を判断してくれる骨董品専門の買取店にお願いしましょう。有名作家の作品であれば、数十万円で買い取りしてもらえる場合もあるようです。
ブロンズ像の買取相場と買取額アップのポイント
ブロンズ像を査定する際、購入したときについてきた「保証書」や「鑑定書」・「付属品」などがあると本物である証明となるため、高額買取が期待できます。
また、「箱」、「ブロンズ像を乗せる台」「作家名・作品名が書かれた紙」もコレクターの間で需要があるため、お持ちであれば一緒に査定してもらいましょう。
買取店を選ぶ際のポイント
ブロンズ像を買い取ってもらう場合、できるだけ高く買い取ってもらいたいもの。買取業者を選ぶ際はどのような点に気を付ければいいのでしょうか。
専門スタッフがいるかどうか
ブロンズ像に関する知識がない業者の場合、相場よりも低価格で査定されてしまうことも。正しい価値で査定してもらうためにも、ブロンズ像に関する専門の知識を持つスタッフがいるがいる買取業者に依頼をしましょう。
ブロンズ像の買取実績のある業者かどうか
ブロンズ像の過去の買取実績が豊富な業者の場合、利用者が多いことがわかり、安心して利用することができます。
出張買取や出張鑑定会などを実施しているかどうか
出張買取や出張鑑定会などを実施している業者であれば、わざわざお店まで出向く必要がないため気軽に依頼することができます。相談・見積もり・査定・出張費・買取手数料がすべて無料の業者もあります。
クーリングオフが適応される業者、現金買取が可能な業者など、ご希望に合った業者にお願いしましょう。
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まとめ
ブロンズ像は素材の特質から、時間の経過や環境とともに独特のツヤができ、味わいが増してきます。唯一無二のブロンズ像に仕上がっていくため、さらに愛着がわいてくることでしょう。
さまざまな事情で不要になったブロンズ像をお持ちの方は、骨董品の買取業者に相談しましょう。
古美術八光堂では、ブロンズ像の買取を行っています。知識豊富な鑑定士が在籍していますので、価値を正しく判断し、適正な査定額をつけることができます。ご自宅に不要なブロンズ像がある方は、ぜひご相談ください。
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