掛け軸の鑑定方法とは?高額買取のポイントも紹介!
ご自宅に眠っている掛け軸が、「実は価値のあるものかもしれない」と思ったことはありませんか?しかし、掛け軸の価値をご自身で判断するのは簡単ではありません。そこでこの記事では、掛け軸の鑑定方法や、どのような掛け軸が高く評価されるのか、高額買取のポイント、信頼できる鑑定士の選び方などについて解説します。
掛け軸とは
掛け軸とは、書や東洋画を裂(きれ)や紙で表装し、巻き上げて収納できるように作られた日本独自の美術品です。もともとは中国から伝わった文化ですが、日本で独自に発展し、室内装飾のほか、書道や水墨画の作品を飾るための道具として使われてきました。
また、掛け軸は、飾ることで部屋の雰囲気を変えたり、季節の移ろいを楽しんだりするための役割を果たしています。美術品や文化財としての価値もあり、歴史的に貴重なものは高額で取引されることもあります。
掛け軸の種類は?
掛け軸にはさまざまな種類がありますが、大きく分けると「書の掛け軸」と「絵の掛け軸」の二つに分類されます。
・書の掛け軸
書道作品が表装されたもので、禅の教えや漢詩・和歌などが書かれることが多いです。
・絵の掛け軸
日本画や水墨画・山水画・花鳥画などが描かれたものが多いです。四季折々の風景を表現した作品も多く、季節ごとに掛け替える楽しみがあります。
高額鑑定になる掛け軸の特徴
掛け軸は、作家の知名度や希少性・保存状態などによって価値が大きく変わります。特に美術品としての価値が高いものは、骨董品市場でも高額で取引されることがあります。
希少性が高い
市場に出回っている数が少ない掛け軸は、希少性が高く価値が上がりやすいで傾向があります。特に、歴史的に著名な画家や書家が手掛けた作品でありながら現存数が少ない場合、その価値はさらに高まります。ただし、たとえ有名な作家の作品でも、流通量が多ければ希少価値が薄れ、必ずしも高額になるとは限りません。
作家の作品
掛け軸には、作家の落款(らっかん)やサイン(銘)が記されていることがあります。これは、作品が誰の手によるものかを示す重要な証拠です。特に、有名な書家や画家が作成した掛け軸は、美術品としての価値が高く、コレクターの間でも人気があります。
良好な保存状態
掛け軸の保存状態も重要なポイントです。日焼けやシミ・虫食いなどがなく、表装がしっかりしているものほど高く評価されます。特に、長期間適切に保管されていたものは、その分価値が下がりにくい傾向にあります。
入手経路
掛け軸の価値を左右するもう一つのポイントが、その由来や入手経路です。例えば、有名な収集家が所有していたものや、歴史的な人物が所持していたことが証明される掛け軸は、価値が高くなります。また、鑑定書や箱書き(作品の由来や作者について記されたもの)が付属している場合、本物であることが保証されるため、より高値がつく可能性があります。
掛け軸の鑑定とは、その作品が本物かどうかを専門家が判断し、価値を明らかにすることです。鑑定には無料と有料のものがあり、場合によっては偽物であっても鑑定費用がかかることがあるので、依頼する際には注意が必要です。掛け軸の価値を評価する方法には、主に以下のようなものがあります。
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専門家による目視鑑定
目視鑑定とは、専門の鑑定士が実際に作品を目で見て、本物かどうか、また保存状態はどうかを確認する方法です。鑑定士の経験や知識に基づいて判断されるため、信頼できる鑑定士に依頼することが大事です。また、鑑定士によって評価額に違いが出ることがあるため、複数の専門家に意見を求めるのも一つの方法です。
X線や赤外線による化学鑑定
X線や赤外線などの科学的手法を用いて、掛け軸の内部構造や使用されている顔料の種類を分析する方法もあります。この方法は作成年代や材質の特定に役立ち、客観的なデータに基づく判断を可能にします。科学鑑定は個人では難しいため、専門の研究機関や美術館と連携して行われることが一般的です。
落款や印章による文書鑑定
文書鑑定とは、掛け軸に押された作者の落款(署名)や印章をもとに作品の真贋を判定する方法です。書道や日本画の専門家が文字の筆跡や印章の特徴を分析し、過去の記録と照合することで、誰が制作したものかを特定する手がかりになります。軸の鑑定業者を選ぶときのポイントは?
掛け軸の鑑定を依頼する際は、適切な業者を選ぶことが重要です。以下の点に注意して選ぶと、より安心して鑑定を受けることができます。
掛け軸の買取実績が豊富である
掛け軸に関する知識と経験が豊富な鑑定士が在籍しているかを確認しましょう。過去に多くの掛け軸を査定・買取した実績がある業者は、価値を適正に判断できる可能性が高いため、信頼できます。また、買取実績が豊富な業者は適切な販売ルートを持っているため、高額査定が期待できます。
掛け軸に詳しい鑑定士が所属している
掛け軸には書道や水墨画・日本画などさまざまなジャンルがあり、それぞれの価値基準が異なります。そのため、掛け軸に詳しい専門の鑑定士が所属している業者を選ぶと、より正確な査定が受けられます。
メディア露出があり母体がしっかりしている会社
メディア露出が多い鑑定業者や大手企業が運営している買取店は、一定の信頼性があると判断して良いでしょう。また、鑑定を行う企業の資金力も重要なポイントです。資金が豊富な業者であれば、高額買取にも対応できる可能性が高くなります。
Q&Aやアフターフォローがしっかりしている
掛け軸を査定・買取してから後悔しないためにも、アフターフォローが整っている業者を選ぶと安心です。たとえば、査定結果に納得できなかった場合の再査定の可否や、売却後のクーリングオフ制度が利用できるかどうかを確認するとよいでしょう。
担当者が丁寧に対応してくれる
鑑定を依頼する際には、業者の対応の丁寧さも重要なポイントです。問い合わせや相談時に、わかりやすく説明してくれる業者を選ぶことで、安心して掛け軸を預けることができます。
まとめ
今回ご紹介したように、掛け軸の鑑定にはさまざまな方法があり、専門家の目視鑑定や科学的分析・落款の照合などによって価値が決まります。高額買取を狙うなら、作家の知名度や希少性・保存状態は重要なポイント。また、信頼できる鑑定業者を選ぶことも大切です。ご自宅にある掛け軸が思わぬ価値を持っているかもしれませんので、気になる方は一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
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