仏像を売却いただきました!
「仏像」について
こんにちは。
古美術八光堂です。
本日は仏像についてお話します。
仏像とは、、、皆様はどのようなイメージを持たれるでしょうか?
奈良県東大寺大仏殿の本尊である東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)通称、奈良の大仏さん。
東寺(とうじ)の帝釈天(たいしゃくてん)や平等院(びょうどういん)の阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)。
こうして取り上げて見ると奈良・京都はやはり貴重な仏像がたくさん現存していますね。
まず仏像とはどのようなものなのでしょうか。
・仏像とは
仏教の信仰対象である仏の姿を表現した像のこと。もともとは仏教を始めた釈迦の姿のことです。紀元後1世紀後半~2世紀頃にクシャーナ王朝(西北インドから中部インド)のガンダーラ地方で作られた説が一般的ですね。
・仏の種類
本来は仏の像、つまり釈迦如来、阿弥陀如来などの如来像の事をを指しますが、一般的には 菩薩像、天部像、明王像などの仏教関連の像全般を指して「仏像」と言っています。尊格別には「如来」「菩薩」「明王」「天部」「他」に大別されるといいます。如来には「三十二相八十種好」と呼ばれる身体的特徴があるとされ、如来の像はこれらの特徴に基づいて造られています。
他にも仏像を見るべきポイントとして手のサインである「印」も大切ですね。説法印・禅定印・降魔印・与願印・施無畏印 などこれらは見る者への様々なメッセージを印で表しています。
さてそれでは美術品としての観点から見る仏像とはどういったものでしょうか。
仏像を鑑賞するにあたり、大切なのは「いつ」「だれが」「どのような技法で」作られたかという事ですね。
その中の技法について少し紹介します。
主な技法としては「金銅仏(こんどうぶつ)」「乾漆像(かんしつぞう)」「塑像(そぞう)」「木彫像(もくちょうぞう)」などがあります。
・金銅仏
溶かした青銅を型に流し込んで、表面には鍍金(ときん=金メッキ)を施す鋳造像です。
飛鳥時代から奈良時代にかけ多くこの技法が使われました。
・乾漆像
漆を厚く塗り固めて造ります。こちらの技法は7~9世紀に作品が集中しています。
・木彫像
いわゆる木彫りですね。一本の木材から造る「一木造」と数本の木材をを組み合わせて造る「寄木造」に大別されます。日本の仏像の大半はこの木彫象ですね。
他にも先ほど少し触れた「印相」や「姿勢」「持物」「光背」「台座」など鑑賞の点は非常に多い美術品となります。
これらの鑑賞点を元に「いつ」「だれが」「どのような技法で」作り上げた物かを紐解いていく訳ですね。
さいごに
このように仏像は美術品として見ると鑑定が非常に難しい品物でもあります。
仏像の査定・買取依頼はぜひ経験豊富な鑑定士が在籍している八光堂にご用命ください。