骨董チェックポイント:中国美術の見方
中国美術の見方
4月から新生活が始まり、新しい人も加わった生活にも慣れてきた頃でしょうか。
通勤電車も心なしか混雑や遅延が和らいできたようにも思います。ですが通勤ラッシュの混雑にはいつまで経っても慣れません・・・電車通勤者にとってはつらいですよね!
しかし、どんなことが起きても営業を続けるのが八光堂博多本店です。
ちなみに、今年のG.W.も休まず営業しております!
連休の間に部屋の片付けをした際に出てきた気になるお品がございましたら、是非博多本店までお持込ください。博多本店以外にも店舗はございますので、ぜひ足を運んでみてください。
皆様の来訪、お待ちしております。
さて、今回のテーマは中国美術です。
と言っても、特定のジャンルにこだわるのではなく、普段、私たち鑑定士がどのようなところを見て鑑定しているのか、なるべく皆様にもご理解いただけるように書いていこうと思います。
中国美術はとにかく贋作、レプリカが多いのですが、ここを見ればある程度?は判断できますというポイントをご紹介します。
ポイント1
一つ目は陶磁器です。よく出てくるものの一つに染付があります。
ここで見るポイントは、釉薬のかかり方です。
言葉で説明するのは少し難しいのですが、一言で申し上げると釉薬が厚いのです。そしてその釉薬にたくさんの気泡が見られます。これは焼成技術がまだ発展途上だったことに由来します。
もちろん、これに似せて作ったレプリカも多いので、一概には言えませんが、一つの判断材料になるかと思います。
ポイント2
二つ目は香炉や彫刻です。
実はこれらのものを見るとき、一番にチェックするのは本体ではなく、その下にある花台なのです。
本体は精巧に作られてあっても、花台などの付属品が雑に作られていることが多いです。
たとえば、ブランド品は箱までしっかり作ってあることを想像していただけると分かりやすいかと思います。本物は全てに手が行き届いています。
ポイント3
三つ目は硯です。
これも二つ目と似ていますが、硯を入れている木製の入れ物をまず見ます。
いい木を使っているか、硯を入れた状態でグラつきがなくしっかり収まっているかなど、
同じく付属品をチェックします。
上に挙げたことはあくまでも判断材料の一つに過ぎませんが、これだけでも明らかな贋物を買ってしまうリスクを回避できるわけです。
しかし、最終的にはいいものをたくさん見て、眼を養うということに尽きます・・・これを言ってしまうと身も蓋もないのですが(笑)。
さいごに