新撰組と刀
新撰組と刀の関係
皆様こんにちは!八光堂博多本店の松尾です。
暑いですね~。今年は桜前線も都内から始まり、4月も肌寒い日が続き、今月は新緑溢れる清々しい日々を送れる・・・余裕だな・・・なんて思っていましたが、一気に暑くなってまいりましたね。その割に夜は5月ならではの涼しさとなるので、体調を崩しかけました。
でも、もつ鍋を食べたらすぐに治りました!!さすが福岡のソウルフードです!一年ぶっ通しでもつ鍋です!
たぶん、私の内臓は「もつ」でできていると思います。
さて、今回は新撰組のメンバーが持っていた刀について書いていこうと思います。
“新撰組”と言われれば、真っ先に思い浮かぶのが刀で市中を取り締まる映像ですよね!
彼らはどんな刀を愛用していたのかを見ていきましょう。
(ただし、諸説ありますので、ファンタジーな気持ちでご覧ください。)
鬼の副長・土方の愛刀
まずは新撰組の鬼の副長こと土方歳三です。
彼が愛用していた刀が「和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)」です。
兼定は、室町時代に美濃国関(現在の岐阜県関市あたり)で活動していた刀工です。土方の兼定は11代と12代のものではないかと言われています。鍔には土方が好んだ一輪の梅が彫られているようです。
有名なエピソードですが、土方が“鬼”と呼ばれていたのは、局中の風紀を乱したものに切腹を容赦なく命じていたということに由来しています。ひゃっ、おそろしい。
薄幸の美少年?沖田の愛刀
次に新撰組一番隊組長・沖田総司です。
彼が愛用していた刀でよく挙げられるのが「菊一文字則宗(きくいちもんじのりむね)」ですが、これは諸説あるようです。
当時から国宝級の刀であったため、沖田は手に入れられないものであったとか、作家・司馬遼太郎の小説からくる影響が大きいなど、実際に使っていた証拠はかなり乏しいようです。
記録にしっかり残っている愛用刀として出てくるのが「加州清光(かしゅうきよみつ)」です。これはかの有名な池田屋事件の際に実際に沖田が使用していたようで、事件後の研ぎ師の記録に「沖田総司、加州清光、刃こぼれ多数」といった記録が残っているようです。
ちなみにこの刀は東条英機の手に渡り、その後東条夫人から売りに出されてしまったようです。
現在はその所有者が判明しておらず、行方不明のままです。
・・・ひょっとしたらこれをご覧になっている方がお持ちになられているかも・・・!?
局長・近藤の愛刀
最後に新撰組局長・近藤勇です。
彼が愛用していたのが「長曽祢虎徹(ながそねこてつ)」と言われています。
しかし、虎徹は当時から人気ブランドで、虎徹を作っていた長曽祢興里(ながそねおきさと)が現役の頃から贋作が出回っていたそうです。それゆえ、近藤が持っていた虎徹もそのうちの一つではなかったのか・・・?と言われています。
ですが、近藤はその刀を虎徹と信じて疑わず、「虎徹だったから激しい戦いを乗り越えることができた」という記録が残っているそうです。
ただ、近藤の虎徹は無銘だったようで、無銘の虎徹はあり得ないという専門家からの声もあります。
さいごに
・・・といったように、刀にはエピソードがつきものです。その話が本当かどうかはさておき、ロマンがありますね!
あーでもない、こーでもないと真実を追究することは今も昔も変わらないようです。
現在も行方が分かっていない刀というのは多数あります。
ひょっとしたら今お持ちの刀もその可能性があるかもしれません!
刀のご売却をお考えの方は、是非古美術八光堂をご用命ください。