芝田米三~唯一無二の女性像~
芝田米三について
弊社のブログを読んでくださる皆様は、おそらく美術品や骨董品がお好きな方々だと思いますが、どんな美術品や骨董品がお好きですか?
お好きなジャンルや作家などは、人それぞれでしょう。
絵画の中だけでも様々なモチーフがあります。
風景画、静物画、人物画、動物画、現代アート・・・など。
中でも女性は良く描かれるモチーフですし、人気もあります。
今回はそんな女性のモチーフが代表的な作家である、芝田米三についてお話し致します。
兄に影響を受けた幼少期
芝田米三(しばたよねぞう)は1926年に京都に生まれます。
幼い頃から絵に興味があった芝田氏ですが、その理由の中で最も大きいのは、おそらく8歳年上の兄の影響ではないかと思われます。なんと、芝田米三の兄である芝田耕(こう)も有名な洋画家なのです。これは、個人的にはかなり凄いことだと思います。
画家として成功すること自体が非常に難しく、狭き門である上に、さらに兄弟そろって高い評価を受けるというのは素晴らしいことです。
そんな兄の影響もあり、絵の世界にのめり込んでいった芝田氏ですが、作風は兄とは違います。
そこにはその後の師匠も関係しているでしょう。
戦争を終えて新たな師匠との出会い
商業学校時代に今井憲一に師事して油絵を学んでいましたが、戦時中は入営していたため一時的に作画からは離れていました。1945年、ようやく終戦し、また絵を描き始めたときに独立美術京都研究所というところで須田国太郎に師事します。ここでさらに絵画について深く学び、高い評価を受けるようになっていきました。
そして1947年には念願の初入選を果たします。
その後は数々の賞を受賞していきますが、このころはまだ風景画や動物の絵がメインでした。
しかし、1970年代にはいったころから人物画をメインで描くようになります。
代表的なモチーフとなる唯一無二の女性のモチーフを描くようになるのですが、芝田米三の女性が描かれた作品は一目見てそれとわかります。
決して他の作家では描けない生命力や美しさを感じることができるからでしょう。
動物画も素晴らしいですが、女性のモチーフはさらに美しいものとなっています。
さいごに