銀製品 銀の食器と丁銀
銀と人間は、切っても切れない長い付き合い…
銀は現在でも食器に使われたりするなど、日常生活にも近いところにある金属のひとつと言えるでしょう。そんな銀と人間の歴史は長く、古代のエジプトではすでに装飾品に加工されていたようです。銀は古くから工芸品の素材としてだけではなく、他の商業製品との決済手段としても用いられてきました。
さて、日本は、そんな銀の一大産出国であったことをご存知でしょうか。特に有名なのが、世界遺産にも登録されている島根県の石見銀山でしょう。石見銀山から産出される銀は、中世ヨーロッパで経済発展による慢性的な銀の供給不足の中、当時の世界の産出量の大部分を担っていたともいわれるくらいです。ちなみに今年(2017年)は、石見銀山が世界遺産に登録されてから10周年の年でもあります。
日本の経済を支えた立役者、銀…
さて、銀は日本でも大阪をはじめとする西日本を中心として、経済活動に使われていました。その時に使われていたのが、丁銀や豆板銀といわれる銀の塊です。丁銀は、なまこの様な形縦長の棒状で産地や時代によりそれぞれの品位が異なっており、さらに額面表示が無く使用の度に、天秤で重さを量らなければならないというどちらかといえば不便なものでした。しかも、丁銀は約160グラムと重量があるので、普通の日常生活においてそのまま使うことはほとんど無かったようですが…
銀製品の査定は…
さいごに