小さな骨董品

　これらは昔の煙草関係の小道具です。煙管は想像付きますよね？
煙草入れは煙管を入れる煙管筒や刻み煙草をいれる小さな袋などのことをまとめて呼びます。袋にも色んな革や、金具（ボタン）の所に金銀象嵌を施した金具が付けられていたりとかなかなかのコレクターアイテムだと思います。
そして根付！煙草入れや下で紹介します矢立なんかの紐の先につけて使用する滑り止め的な存在です。ポケットの無い和装の時にはこれが重要なんです。この根付が小さくて、精巧でかっこいいんです。素材も、唐木を使ったり、珊瑚、象牙であったり。

矢立とは？と思う方も多いのではないでしょうか？漢字からすると、弓矢の際に、、、とか思うかもしれません。確かに矢を携帯する装備を指す事もあるんですが、今回は携帯筆記用具のほうです。今でこそボールペンや、ボールペンすらスマホで代用なんて方もいらっしゃるかもしれませんが、この矢立とは出先で筆が使えるように筆と墨壷（墨を含んだ綿）を組み合わせたものなんです。
ただ、面白いのがこれだけでは無いんです。筆筒（筆を入れる筒の部分）に刃を仕込んだりして武器とした矢立もあるんです。普段の持ち物に武器を隠して、怪しまれない様になっているんです。男の方でしたらこういう機構とかを想像するだけでワクワクしますよね。

根付、煙管、小柄、鍔には作家などの掻き銘がある事がございます。そんな場合はさらに査定が期待できるかもしれません。
是非一度、八光堂へご相談いただければと思います。