歴史を刻むアンティーク時計
懐中時計。。。
時計と言えば、腕時計や目覚まし時計が一般的な認識ではないでしょうか。
弊社古美術八光堂が扱う商品の中にも〇〇時計は数多くあります。
柱時計、置時計、砂時計などなど。
その中でも今回ご紹介させて頂きますお品物は「懐中時計」です。
懐中時計とは携帯時計の原点であり、1790年頃に” 懐に中に入れて気軽に持ち運べる時計 ”として生産されました。
英語ではポケットウォッチと表されます。
その後、時代の変化と共に持ち運べる携帯時計から、身に付ける腕時計へとシフトしていきます。
現代においても腕時計が主流ですが携帯電話の普及に伴い、時計自体を持たない人も多くなっています。
そのような時代の中でも、懐中時計は愛好家の中では根強い人気を誇ります。
今でこそ、市場流通数の少なさから存在を知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、現代の時計では味わえない懐中時計の魅力をお伝えしたいと思います。
まずは懐中時計を語る上で外せないのが、「音」です。
リューズを巻き上げるとチッチッチッチ・・・と小さな音がなり始めます。
精巧に作られた部品ひとつひとつが絡み合い、デジタルに頼らない機械式時計ならではのその音こそが懐中時計の魅力ではないでしょうか。
もうひとつの魅力は「装飾」
ムーブメント(中の機械)をあえて見せる為にクリアケースにしたり、丁寧に作り込まれた彫刻やデザイン、遊び心や奇抜なデザインは現代にはない素晴らしい特徴のあるものが数多くあります。
中には、宝石をあしらったり金や銀を使ったりと、「時間を見る道具」ではなく「装飾品・美術品」として愛され続けております。
アンティーク時計として好まれる懐中時計。
人と違う物を持ちたい、ファッションの一部として見せたいなど、楽しみ方は人それぞれですが、現代においても愛され続けられるのは、その時、その時代で作られた職人の想いが込められた逸品だからではないでしょうか。
さいごに