【連載記事】着物~その4:普段着のいろいろ~
おしゃれ着といえば紬(つむぎ)、絣(かすり)
おしゃれ着として最も知名度の高いものは、おそらく紬かと思います。代表的な織り着物で、先染めした節のある糸で織られたものです。
前回も少し触れましたが、昔は普段着として着用されるだけでしたが、現在ではおしゃれ着としてちょっとした外出や、お友達などと会われるときに着用されるようになり、個人的にも紬を粋に着こなしている方を見かけると素敵だなと思います。
なかでも大島紬、結城紬は有名ですね。大島紬、結城紬は紬糸ではなく、本絹糸を使って織られるため、外見だけでもその他の紬とは一線を画す上質さが見て取れます。
独特の光沢があり、小売での価格も普段着というには少々お高めではあります。しかし、一度着用するとその着心地や質感から手放せなくなる一品です。
大島紬はしっかりした質感で、擦れるときに独特のシュッシュッという音がします。逆に結城紬はやわらかくしなやかな質感が特徴的です。どちらも長年着用することにより質感の変化も楽しめ、生涯使えるだけの耐久性もあります。
その他の普段着
ここまでは人に会うときでもおしゃれ着として着用できるものをご紹介致しました。その他の着物は主に綿、ウール、ポリエステルで織られており、家庭でも簡単に洗濯ができ、手入れが非常に楽になるのが最大のメリットかと思います。そのため、自宅で毎日着用できますし、ちょっとそこまで買い物…などでも問題ありません。むしろ現代で着物を着てちょっと近所にお出かけというのはすごく素敵だと思います。
最近では京都や鎌倉などの観光地にて、着物を着て観光するという若い方が多くいらっしゃるようです。アンティーク着物などは若い方にも手を出しやすいですし、色使いや柄もモダンかつレトロで気軽に着やすいものも多いので、アンティーク着物をきっかけに試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、夏にみなさんがよく着られている浴衣も普段着のひとつです。
ただ、実は浴衣も昔は身分の高い人が着るもので、主に入浴する際に着ていたようです。
今はさらっと着られるので、夏には花火大会などのときによく街で見かけますね。夏の風物詩のひとつにもなっています。
紬買取
さいごに
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