【富山店:絵画買取】ルイ・イカール エッチング
限定といえば、春と秋の一定期間“限定”で開館するルイ・イカールの美術館があることをご存知でしょうか?
ルイ・イカールとは、第一次世界大戦後から第二次世界大戦までの間(1910年~1930年頃)に流行したアールデコの時代に活躍した画家の一人です。
なんとその美術館、お寺の一角に位置しています。
和洋折衷のなんとも不思議な空間で、絵画と庭の両方をいっぺんに楽しむことができる、私のオススメ観光スポットです!
今回はそんなルイ・イカールについてご紹介いたします。
ルイ・イカールの生涯
ルイ・イカールは1888年、フランスの南西部トゥルーズで産まれました。裕福な銀行家の家庭で育ちますが、1905年には芝居に興味を持ち、パリへ出てしまいます。
パリでは生活のために絵葉書工房で仕事の傍ら絵画の修行に励み、そこでエッチングやリトグラフの技術を習得しました。1908年には雑誌の表紙を手掛け、これが後に画家を志すきっかけになったそうです。
1912年にスペインのバルセロナで初めて自身の個展を開催、翌年には絵画が輸出されるようになりました。輸出先のアメリカをはじめとした各国で当時のアールデコの風潮にルイ・イカールの絵画がマッチし、大変な人気を博しました。
1929年にはその功績が認められ、国内の最高勲章である「レジオン・ドヌール5等勲章受章」を受章しています。晩年はモンマントルで過ごし、1950年に62歳という若さで亡くなっています。
ルイ・イカールの作風
イカールの絵は1920年~1930年代に社会進出した女性をモチーフにした銅版画を多く制作しています。版画の中に手彩色を加えるなど様々な技法を織り交ぜて、「妖艶」「官能的」と評される一度見たら忘れない独特な画風を確立しています。
イカールは銅版画の制作だけでなく、劇団の衣装デザイン制作やポスターの制作なども手掛けていて、絵画の中の女性の服装もとにかくおしゃれです。細部まで凝っていて、ついつい引き込まれてしまいます。綺麗を通り越して「かっこいい」女性の姿…いつの時代も女性は強く、美しい存在なのですね。
さいごに