【広島店:陶器買取】原田拾六 徳利
備前焼とは
まずは「原田拾六」のご紹介の前に、備前焼がどのようなものか初めに触れていきたいと思います。
全国的に普及している焼物ですので、皆様もご存知かと思いますが、その名の通り岡山県備前市を産地とした日本古来の窯になります。日本六古窯(にほんろっこよう)と総称される鎌倉時代頃から現在まで生産が続く、代表的な焼物のひとつとされます。
技法としては、釉薬を使わず高温焼成による焼き締めが特徴で、鉄分の多い土を使うことで赤黒い色と灰による備前焼特有の色味も根強い人気です。
自然釉がシンプルではありますが、長い期間飽きられず汎用性の高い焼物といった点が今尚人気の要因ではないかと個人的に思います。
また、陶器としては非常に頑丈で、穀物や水を入れる容器として普及したようで、現在資料等を見ても壷、水瓶など大きな日用品として多く点在しています。
原田拾六とは
備前焼作家と言えば、金重陶陽、藤原啓、藤原雄、山本陶秀、伊勢崎淳……この5人がまず思い浮かぶのではないでしょうか。
言わずと知れた人間国宝ですね。
メディアでも良く取りざたされていますし、二次流通市場においても高値で取引されることが多い作家になります。
ただその中で、人間国宝ではございませんが、個人的に気になる作家が「原田拾六」その人であります。
古備前鑑定でおなじみの桂又三郎に師事していることからも、原田拾六自身も古備前を研究することになり、その作風を見ても、古備前風の重厚感のある力強い作品が見て取れます。
上記では備前焼をシンプルな焼物と記載しましたが、彼の作品は今までにない創作性あふれる作品が多く、資料を見ているだけでも非常に面白いです。
八光堂でも最近よくお聞きする作家になりますので、全国的に知名度やコレクターさんが広まっているのかもしれませんね。
さいごに