【広島店:絵画買取】笹倉鉄平 シルクスクリーン
笹倉鉄平の意外な経歴
さて、本日ご紹介するのは「光の情景画家」と呼ばれる笹倉鉄平です。
なんと!初期はイラストレーターとして活躍されていた方なんです。
1980年より森永製菓のチョコレート菓子「小枝」のパッケージや、チョコボールのキョロちゃんなど、皆様にも広い年代でおなじみのお菓子のパッケージを手がけていました。
きっと意識していないうちにでも笹倉鉄平のイラストを目にした方は日本中に大勢いらっしゃるのではないでしょうか。私も小さい頃にキョロちゃん缶が欲しくてよくチョコボールを食べました。金のエンゼルは未だに出会った験しがないですが…。
イラストレーターを経て、1990年から画家としての活動に専念するようになります。
その後はフランスやスペイン・イタリアなど、ヨーロッパの風景画をメインに制作されています。
世界規模での活躍をされており、日本はもちろん各国で個展を開き、いずれも高く評価されています。
光の画家・笹倉鉄平
1954年に兵庫県で生まれた笹倉は、武蔵野美術大学の商業デザイン科を卒業しています。
商業デザイン科なので、企業のチラシやパッケージなど消費者の興味を引けるようなキャッチーなデザインや構図を学ぶところです。それゆえに森永製菓のパッケージデザインを担当していたというのは大いに納得ですが、画家・アーティストとなるとかなり異色な経歴の持ち主でしょう。
しかし、デザインを学ぶ中で培われ研ぎ澄まされた感性が現在の作品にも活きているのでしょう。
一度目にすると心惹かれてやまない、なんとも言えない特別な魅力があるのです。
また笹倉鉄平といえば光の表現を抜きに語る事はできません。
デビュー当時から「心安らぐ光」をテーマに、数多くの作品を世に送りだされています。
水彩や油彩、パステル・色鉛筆など様々な画材を用いて、写実的でありながら、まるで心象風景を描き出しているかのような、どこか幻想的な温かみのある表現が特徴です。
木漏れ日や水面にきらきらと反射する光、太陽や月の輝き、人々の住まう家の窓からこぼれる電気の灯り――。
彼の描く光からは、その優しいぬくもりまで伝わってきます。
さいごに