価値のある金貨はどれ?国内外の人気金貨と売却方法
昔から世界中で使われてきた金貨。現在では実用よりも、コレクションアイテムとして・資産運用ツールとしての価値が高くなってきています。この記事では、そんな金貨の種類や価値・売却方法などについて詳しくご紹介します。
金貨とは?金貨の定義と歴史
金貨の定義とは
金貨とは、金を素材として作られた貨幣のことを指します。古くから世界各地で流通し、銀貨や銅貨とともにお金として使われてきました。ただし純金で作られているものは少なく、銀や銅などが混ぜられているものが多いと言われています。これは、純粋な金だけで作ると硬さに欠けるためです。
世界における金貨の始まりとは
世界で最初に金貨が作られたのは、紀元前7世紀頃のリディアだと言われています。当時のリディアは純度の高い金塊をつくる鋳造技術を持っていました。この技術を活かして砂金溶かして一定重量の塊を作り、そこに刻印を打って金貨にしたのです。その後、1251年のフィレンツェ金貨や1276年のダカット金貨、1816年のリブリン金貨など、世界各地で金貨が作られるようになり、金本位制が広まっていきました。
日本における金貨の歴史
日本で初めて金貨が作られたのは16世紀ごろとされています。この頃の代表的な金貨は、武田信玄がつくった「甲州金」や豊臣秀吉が褒美用にと作らせた「天正長大判」「天正菱大判」など。中でも天正長大判は世界最大の大きさだったと伝えられています。
その後、金貨がお金として一般に流通するようになったのは江戸時代に入ってからのこと。「三貨制度」というものができ、貨幣は金貨(小判や一分判など)や銀貨(丁銀や豆板銀など)・銅貨(寛永通宝)の3つの貨幣に統一されたのでした。
その後明治時代に入ると、貨幣を製造する造幣局が設置され、貨幣の価値を金で表す「金本位制度」がスタート。金本位制度では、貨幣自体の素材(金)の価値と額面の価値が一致するとされました。
明治4年の時点では、その交換価値は1円=純金1.5gと定められました。そして純度90%の金貨(1円・2円・5円・10円・20円金貨)が発行されました。
さらに明治30年になると、政府は新たな金貨として5円・10円・20円金貨を発行。同時に金の交換価値が1.5gから0.75gに変更になり、それとともに旧金貨には額面の2倍の価値が与えられました。
その後昭和63年に金本位制度が廃止されました。現在の日本で用いられている通貨制度に変わっていくことになります。現在でも金貨は市場に出回っていますが、お金として用いるというよりも、コレクションや投資用の意味合いの方が強くなっています。
金貨にはコレクションとしての価値がある
かつては日常的に用いるお金として使われていた金貨ですが、現在ではコレクションとしての価値の方が大きくなっています。後に詳しくご紹介しますが、金貨の中にはめずらしかったり発行枚数が少なかったりでプレミアがついているものも多数あり、そういった金貨はコレクターアイテムとして人気です。中には高額で取引される金貨もあります。
金貨は資産としての価値もある
資産として金貨を所有する人も少なくありません。一定以上のまとまった資産を持つと、所得税などの税金がかかってきます。また、子供や家族・親族に相続する際には、相続税がかかります。しかし、金貨の場合はどれだけの枚数を保有していても税金がかかりません。節税という意味でも、資産を金貨で所有するのは良い方法だと言えるでしょう。相続時の分配がしやすい・保管しやすいといったメリットもあります。くわえて金貨は相場の変動が少ないという特徴があります。日本が不況で日本円の価値が下がった場合でも、金貨の価値はさほど低下しません
価値が付くのはどんな金貨?金貨の価値はどう決まる?
金貨の中には高い価値がついているものもあります。では、金貨の価値はどのように決まるのでしょうか?
金貨の価値は、大きく2点で決まります。ひとつは、金貨の素材である金としての価値。もうひとつはコレクターアイテムとしての価値です。
金貨の価値を決める要素1:金貨の素材である金としての価値
金は、1gあたりの取引価格がはっきりと決まっています。そのため、金貨にどのくらいの金が含まれているのかによって、金貨の価値が決まるのです。例えば、金の買取相場価格が1g=5,000円とすると、20gの金を含む金貨であれば買取価格は100,000円程度になります。
なお、2000年代に入ってから金の相場は大きく上昇しています。2000年頃には1g=1,000円前後だった金の価格ですが、2021年6月18日現在では1g=7,001円となっています。
このような大きな上昇の理由は、安全資産である金を持っておこうと考える人が増えているから。金の相場はインフレ懸念が高まると上昇する傾向にあると言われています。インフレで物価が上昇し、例えばこれまで100円買えていたものが110円・120円・150円と高くなっていくと、お金そのものの価値は下がっていきます。すると、「お金の価値がこれ以上下がる前に安全資産である金を買っておこう」と考える人が増えるのです。その結果金の価値は上がり、相場が高くなるというわけです。
さらに金融緩和も金相場の上昇を後押ししています。金融緩和とは、景気を刺激するために銀行が金利を引き下げたりお金の市場流通量を増やしたりする政策です。金融緩和が行われるとお金の価値は下がるので、インフレ時と同様に金の人気が高くなります。
金貨の価値を決める要素2:コレクターアイテムとしての価値
コレクターアイテムとしての価値も、金貨の価値を決める要素と言えます。記念硬貨として発行された金貨は、発行枚数が少ないため、もともとの額面よりも高い価格で取引されることがほとんどです。一度きりしか発行されないため、手が入りにくいもの・人気が高いものとなると買取価格はどんどん上昇していきます。
金貨はどのように分類される?市場に出回っているのは?
「通貨型」「収集型」「地金型」の3つの違いは?
金貨と一口にいっても、その特徴によって「通貨型金貨」「収集型金貨」「地金型通過」の3種類に分けることができます。
通貨型金貨
通貨型金貨とは、金融機関から額面通りの価値で発行される金貨のこと。額面と同じ金額で、貨幣として使用することができます。通貨型金貨の中で有名なのは、天皇陛下御即位記念10万円金貨と、皇太子殿下御成婚記念5万円金貨があります。これらは額面よりも日本初の記念金貨というプレミアムがついており、コレクターからの人気が高いため額面以上で取引されることが多いという特徴があります。なお、天皇陛下即位記念10万円金貨は重量が30gあり、金地金としては現在の金相場に照らし合わせると額面以上になりますが、通用力を有する「通貨型金貨」や「通常貨幣」に穴を開けたり、溶かして素材として扱うと、貨幣損傷等取締法の対象となりますので、地金としての買取はできません。
地金型金貨
地金型金貨とは、投資用に発行されている金貨の一種です。金の時価相当分に、上乗せ金(これをプレミアムと言います)を加算した時価で売買されます。プレミアムの額は、含まれる金の純分によって決まります。地金型金貨は各国の造幣局が鋳造しており、政府が金品位と重量を保障しているという特徴があります。そのため、地金型金貨には世界的に高い信用性が認められています。
なお、地金型金貨は、クルーガーランド金貨・メイプルリーフ金貨・ウィーン金貨・カンガルー金貨・パンダ金貨・ブリタニア金貨・イーグル金貨・バッファロー金貨の8種類しかありません。
収集型金貨
収集型金貨とは、記念金貨として発行される金貨のこと。特別な国家的なイベント時にのみ発行され、枚数も少ないため、額面よりも高い金額で取引されることがほとんどです。希少性が高いことからコレクターも多く、美術品や骨董品と同様に人気です。また、プレミアがつくことを期待して資産運用を目的として所有している人もいます。
アンティークコインも人気が高い
アンティークコインとは、上記の三種類の分類に関係なく、100年以上前に発行されたコインのことを指します。現在世界中に20万種類ほどのアンティークコインがあるといわれており、そのうち200〜300種類がプレミアコインとして知られています。これらの多くは、国王の即位や国をあげての行事の際に限定発行されるもの。発行数が少なかったり現存数が少なかったりするため、高額で取引されています。中には億を超えるような価格で取引されるものもあります。このような性質から、裕福層の投資対象としても人気が高くなっています。
価値が高い!買取市場で人気の海外の金貨
金貨は世界中で発行されているため、膨大な種類が存在します。市場に流通している人気の金貨をご紹介します。
市場に流通する海外の金貨 【地金型金貨】
クルーガーランド金貨
発光元:南アフリカ共和国
発行年度:1967年〜
品位(素材):22K相当 (金91.67%・銅8.33%)
クルーガーランド金貨は、南アフリカ共和国の造幣局が発行している地金型金貨です。コインの表面にはトランスヴァール共和国の大統領だったポール・クルーガーの肖像が、裏面にはスプリングボックというアフリカの動物が彫られています。地金型金貨の中では最も歴史が古く、日本における地金型金貨の誕生のきっかけとなった金貨として有名です。クルーガーランド金貨の金品位は22Kに当たります。そのため、買取価格は22金の買取相場×重量と考えると良いでしょう。
パンダ金貨
発行元: 中国
発行年度:1982年〜
品位:24K相当(金99.9%)
パンダ金貨は、中国の造幣局が毎年発行している地金型金貨です。金品位は24Kで純金相当にあたります。そのため、買取価格は純金の買取相場×重量で計算できます。ただし、コインの表面に施されているパンダのデザインが毎年異なり、製造年度よって例外的に買取価格が高くなっているものもあります。
カンガルー金貨(ナゲット金貨)
発行元:オーストラリア
発行年度:1989年〜
品位:24K相当(金99.9%)
カンガルー金貨はオーストラリア・西オーストラリア州政府公営バース造幣局が発行している地金型金貨です。別名でナゲット金貨とも呼ばれています。コインの表にはエリザベス2世女王の肖像が、裏面にはカンガルーが彫られています。コインのカンガルーデザインは毎年異なるため、集めているコレクターも多数。金品位は24K相当のため、買取価格は純金の買取相場×重量になります。
メイプルリーフ金貨
発行元:カナダ
発行年度:1979年〜
品位:24K相当(金99.9%)
メイプルリーフ金貨は、カナダ王室造幣局が毎年発行している金貨です。コインの表にはエリザベス2世女王の横顔が、裏面にはカナダを象徴するメープルシロップで知られるサトウカエデの葉が彫られています。現在も毎年発行され続けており、世界1の流通量を誇る地金型金貨として有名です。金品位は24K相当のため、買取価格は純金の買取相場×重量となります。
ブリタニア金貨
発行元:イギリス
発行年度:1987年〜
品位:22K相当(金 91.6%・銅8.4%) または24K相当(金99.9%)
ブリタニア金貨は、イギリス王立造幣局が発行している地金型金貨です。コインの表面にはエリザベス2世女王の肖像が、裏面にはブリタニア女神が彫られています。毎年デザインが変わるのでコレクターアイテムとしても人気です。金品位は1987年の発行開始から長らく22K相当でしたが、2013年からは24Kに変更されています。
ウィーン金貨
発行元: オーストリア
発行年度:1989年〜
品位:24K相当(金99.9%)
ウィーン金貨は、オーストリア造幣局が毎年発行している地金型金貨です。音楽の都ウィーンを思わせるデザインが特徴で、コインの表側にはパイプオルガンが、裏側にはビオラ・バイオリン・ハープ・ファゴット・ウィーンホルンなどの管楽器が描かれています。2004年に発行された直径37cmもある巨大な限定金貨は大きな注目を集めました。金品位は24K相当のため、買取価格は純金の買取相場×重量となります。
イーグル金貨
発行元:アメリカ合衆国
発行年度:1986年〜
品位:22K相当(金 91.6%・銅8.4%)
イーグル金貨はアメリカ合衆国で発行されている地金型金貨です。コインの表面には自由の女神が、裏側にはイーグル(わし)が彫られています。金本位は22K相当なので、買取価格は22金の買取相場×重量となります。なお、1986年以前にもイーグル金貨が発行されていますが、地金型となったのは1986年以降です。
バッファロー金貨
発行元:アメリカ合衆国
発行年度:2006年〜
品位:24K相当(金99.9%)
バッファロー金貨は、2006年からアメリカ合衆国で発行されている地金型金貨です。アメリカで発行された初めての24K金貨として知られています。アメリカでは金貨といえばイーグル金貨が主流でしたが、純金の金貨と比べて信用性に欠けていました。そこで作られたのがこのバッファロー金貨というわけです。
コインの表面にはインディアンの肖像とリバティーの文字が、裏側にはバッファローのデザインが施されています。
市場に流通する海外の金貨【収集型金貨】
ツバルエンジェル金貨・ツバルホース金貨
発行元:ツバル
品位:24K(金99.9%)
ツバルエンジェル金貨とツバルホース金貨は、オセアニアに所在するイギリス連坊加盟国・ツバルが発行している金貨です。製造はオーストラリアのバース造幣局が行っています。いずれも表面にはエリザベス女王2世の肖像が、そして裏面はツバルエンジェル金貨はその名の通り天使の肖像が、ツバルホース金貨には馬が彫られています。
マン島キャット金貨
発行元:イギリス王室属領・マン島自治政府
発行年度:1988年〜2012年
品位:21.6K(金90.0%)
マン島キャット金貨はイギリス王室属領・マン島自治政府が1988年から2021年に発行していた金貨です。表面にはエリザベス女王2世の肖像が、裏面にはマン島マンクスという猫が彫られています。この可愛い猫のデザインゆえに、キャット金貨とも呼ばれています。金本位は21.6Kです。
中国十二支金貨
発行元:中国
発行年度:1981年〜
品位:24K(金99.9%)・22K(金91.67%)
中国十二支金貨は、中華人民共和国で1981年から現在まで発行されている金貨です。この金貨の特徴はその形にあるといっていいでしょう。円形だけでなく花形や扇形・長方形なども。デザインも毎年異なります。また、額面もさまざまなで高いものだと10,000元(=日本円でおよそ15万円)の金貨も。コレクション性に長けていて、高値がついている種類もあります。
ソブリン金貨
発行元:イギリス
発行年度:1817年〜
品位:22K(金91.67%)
ソブリン金貨は1817年から現在までイギリスから発行されている金貨です。コインの表側にはエリザベス女王が、裏には龍と戦うゲオルギオスがデザインされています。200年以上にもわたって発行されている金貨のため信頼性は高く、状態が良いものであれば高値で取引されています。
ナポレオン金貨
発行元:フランス
発行年度:1852年〜1970年
品位:21.6K(金90.0%)
ナポレオン金貨はフランスで発行されていた金貨です。ナポレオン金貨というと、広義の意味では19世紀から20世紀初頭にかけて流通していた金貨全般が含まれますが、一般的には1852年から1970年にかけて発行された20フラン金貨のことを指します。コインの表面にはナポレオン3世の肖像がデザインされています。希少性が高いためプレミア価格がついているケースも。
インディアン金貨
発行元:アメリカ合衆国
発行年度:1907年〜1983年
品位:21.6K(金90.0%)
インディアン金貨は、アメリカ合衆国で1907年から1983年にかけて発行されていた収集型金貨です。コインの表面にはイーグルが彫られています。このインディアン金貨は、バブル時代にペンダントトップとして身につけるのが大流行していました。当時の21.6Kの相場価格は1g=1500円程度でしたが、現在はもっと上がっています。当時身に付けていて今も持っているという方は、購入時よりもはるかに高額で売却できるかもしれません。
価値が高い!買取市場で人気の日本の金貨
天皇陛下御在位60年記念金貨
発行年度:1986年・1987年
品位:24K(金99.9%)
額面:10万円
天皇陛下御在位60年記念金貨は、昭和天皇の在位60年を記念して1986年と87年に発行された記念金貨です。日本で初めて発行された記念金貨として知られています。コインの表面には鳩と水が、裏面には皇室の紋章である菊花紋がデザインされています。発行枚数は86年が1,000万枚、87年が100万枚。流通量が多いので希少性はあまり高くはありませんが、「日本初の記念金貨」ということで人気があります。
天皇陛下御即位記念10万円金貨
発行年度:1991年
品位:24K(金99.9%)
額面:10万円
天皇陛下御即位記念10万円金貨は、上皇陛下が即位した1991年に発行された記念金貨です。純金でかつ30gの重量があるため、10万円という額面よりも素材としての金の方がはるかに高い価値があります。また、発行枚数が20万枚と少ないため希少性も高く、プレミアがついた高価格で取引されています。
皇太子殿下御成婚記念5万円金貨幣
発行年度:1993年
品位:24K(金99.9%)
額面:5万円
皇太子殿下御成婚記念5万円金貨は、皇太子殿下の御成婚を記念して1993年に発行された金貨です。純金20gでできているので、金貨の額面は5万円ですが金の価値の方がはるかに上です。
長野オリンピック記念1万円金貨
発行年度:1997年
品位:24K(金99.9%)
額面:1万円
長野オリンピック記念1万円金貨は、1997年に長野県で開催された冬季オリンピックを記念して発行された金貨です。コインの表面の絵柄は三種類あり、スキー・フィギュアスケート・スピードスケートです。裏面には共通してリンドウの花が描かれています。いずれも希少性が高く人気もあるので、額面よりも高い値段での買取が期待できます。
2002FIFAワールドカップ記念1万円金貨
発行年度:2002年
品位:24K(金99.9%)
額面:1万円
2002FIFAワールドカップ記念1万円金貨は、2002年に開催されたFIFAワールドカップを記念して発行された金貨です。コインの表面にはサッカーのデザインが、裏面には大会エンブレムとボール・桜・虹などの絵柄が施されています。美しい加工が施された記念金貨で、すべて特製のケースに入れて販売されました。発行枚数は10万枚で、プレミア記念金貨として高い人気があります。
2005年日本国際博覧会1万円金貨
発行年度:2004年
品位:24K(金99.9%)
額面:1万円
2005年日本国際博覧会1万円金貨は、2005年に愛知県で開催された日本国際博覧会(通称:愛知万博)を記念して発行されました。日本国際博覧会に際して発行された記念硬貨は三種類ありますが、このうち額面1万円の硬貨のみが金貨になっています。コインの表面には地球と自然をモチーフにしたデザインが、裏面には博覧会のマークと大地を表現したボーダーラインが描かれています。
ラグビーワールドカップ2019™日本大会記念貨幣
発行年度:2019年
品位:24K(金99.9%)
額面:1万円
ラグビーワールドカップ2019™日本大会記念貨幣は、2019年に開催されたラグビーワールドカップ2019™を記念して発行された金貨です。表面にはカップとラグビーボールが、裏面にはトーナメントマークと桜の花が描かれています。発行枚数は1万枚で、希少価値も高いことからコレクターの間で人気があります。
東日本大震災復興事業記念1万円金貨
発行年度:2015年
品位:24K(金99.9%)
額面:1万円
東日本大震災復興事業記念1万円金貨は、東日本大震災からの復興事業を国民的事業として記念して発行された金貨です。第一次から第四次まで発行さているため、4種類のデザインがあります。
郵便制度150周年記念1万円金貨幣
発行年度:2021年
品位:24K(金99.9%)
額面:1万円
郵便制度150周年記念1万円金貨幣は、日本の郵便制度が150周年を迎えた2021年に発行された記念金貨です。コインの表面には日本初のポストである書状集箱と郵便物を搭載する作業風景が、裏面には旧東京中央郵便局の玄関が描かれています。
近代通貨制度150周年記念1万円金貨幣
発行年度:2021年
品位:24K(金99.9%)
額面:1万円
近代通貨制度150周年記念1万円金貨幣は、現代の通貨制度が2021年6月に150年を迎えるのを記念して発行された金貨です。特製ケースつきで販売価格は145,000円、販売数量は2万個。特殊な技術を用いて鋳造されることから額面価格を販売価格が大きく上回る記念金貨となっています。
金貨の売却は専門店へ。査定前の注意点とは?
金貨の中には額面価格よりも買取価格が高いもの多数。ここまでにご紹介した記念金貨やアンティーク金貨などには、思わぬ高額がつく種類もあります。おうちに金貨を所有している方は、専門店に売却するのもひとつの手。そこで、売却をする際の注意点やポイントをご説明します。
売却前に洗ったり磨いたりはしない方が良い
金貨の査定では、金貨の種類はもちろん、金貨の状態も重要なポイントとなります。骨董品や美術品がそうであるように、同じ種類の金貨でも状態によって買取価格に違いが出ます。そうなると、できるだけきれいな状態にして査定に持っていこうと考える方が多いかと思います。しかし、金貨をご自身で洗ったり磨いたりするのはおすすめしません。というのも、金というのは柔らかい物質なのでお手入れ時の摩擦や衝撃によって傷ついたり変形したり変色したりする恐れがあるからです。金貨を査定に出す際は何もせず、そのままの状態で持ち込むことをおすすめします。
相場を確認しておこう
金貨の買取価格は、一部の記念金貨やアンティーク金貨を除いて多くの場合、金の相場が影響します。金の相場が上がっていればそれだけ高く売れ、下がっていれば買取価格が低くなります。金の相場は日々変動しますので、査定に持っていく前にその日の数字を確認しておきましょう。
このとき大事なのは、ご自身の持っている金貨の品位相場を見ることです。持っているのが22Kの金貨なのに24kの相場をチェックしても意味がありません。その意味で、自分が持っている金貨の種類やその品位を知っておくことも大事といえます。
専門家がいる業者での査定がおすすめ
金貨の買取をしている業者やお店はたくさんあります。買取を依頼するときは専門店を選ぶようにしましょう。金貨は種類によって大きく価値が異なる上に、同じ種類の中でも発行された年やデザインによってプレミアがつくことも。さらに保存状態によっても価値は変わります。
また、金貨の中には偽物が存在します。例えばアメリカで発行されたインディアン金貨は、バブル時期にペンダントトップとしてつけるのが流行ったため偽物が多数出回りました。
このように複合的な判断が必要なことから、専門的な知識を持っている人でないと、正しい価値を判断するのは難しいのです。査定を依頼するときは、専門店を利用しましょう。
なお、金貨の中には額面以上の価値がないものも。そういった場合は、両替するのがおすすめです。
金貨買取
まとめ
金貨と一口にいっても種類は非常に多く、その価値はそれぞれ大きく異なります。価値のわからない金貨が家にある・金貨を譲り受けたという方は、ぜひ一度専門店で査定をしてみてはいかがでしょうか。額面をはるかに上回る高額で買取してもらえるかもしれません。
金貨買取