茶道具の処分に困ったら。高く買い取ってもらうには?
「遺品整理で祖父母の使っていた古い茶道具が出てきたが、使い道も飾る場所もない」「自宅にある茶道具を処分したいがどうすればいいかわからない」そのような方は意外と多いのではないでしょうか。そこで今回は、不要な茶道具の処分方法について詳しく解説します。あわせて、高く売れる茶道具にはどのような特長があるのかなどについてもご紹介していますので、茶道具の処分・売却をお考えの方はぜひ参考にしてください。
高く売れる茶道具とは?
不要な茶道具がある場合、処分するのか・売却するのか悩む方が多いと思います。そこでまずは、どのような茶道具であれば高く売れるのかについてご紹介します。
制作年代はいつか
「茶道具がいつ作られたものなのか」これは、価値を決める重要なポイントのひとつです。茶碗などの焼き物は、割れやすいため、古いものが残っていることはとても稀です。そのため、年代が古いものであれば希少価値が高く、高く売れる期待が持てます。また、市場に出回っている品の少ない時代のもの・産地のものであれば、なお高値がつきやすいと言えるでしょう。
有名な作家の作品かどうか
もうひとつ、茶道具の価値を決める重要なポイントが、作家です。年代の新しいものであっても、有名作家の作品であれば高値での売却が期待できます。例えば、人間国宝の工芸家が制作したものなどは、骨董ファンに非常に人気があり、価値が上がります。このほか、歴史上の著名人(有名な大名や将軍など)が所有していた茶道具も、高額で売却できる可能性が高くなります。
鑑定書や付属品がついているかどうか
茶道具に鑑定書がついているかどうかも、売却時の値段を左右します。鑑定書は、その茶道具がいつ・誰によって・どこで作られたものなのかなどを明確にする品質証明書のようなものです。また、もうひとつ大事なのが箱書(はこがき)というものです。箱書とは、茶道具が入った箱に筆で書かれた文章のこと。流派の宗匠・有名茶人などが書いていることが多く、一般的には「箱書がある」ことでその茶道具に一定以上の価値があると判断されます。
茶道具の処分方法は?
お手持ちの茶道具を手放そうという場合、その方法は複数あります。以下に主な方法をご紹介します。
捨てる
一番簡単な方法は、ゴミとして処分することです。お住まいの地域の分別ルールにのっとって、最適な方法で処分してください。
知人や友人に譲る
知人や友人に茶道具や骨董品・茶道を好む方がいるのであれば、その方に譲渡するのも良いでしょう。茶道具は良い品になると高額なものが多いので、ものによってはきっと喜んでもらえるはずです。
リサイクルショップや買取業者に売る
捨てるのはもったいないが、知人や友人に欲しい人がいないという場合は、リサイクルショップや不用品買取業者を利用するという選択肢があります。リサイクルショップや不用品買取業者は幅広い商品を取り扱っており、茶道具を買取対象としているお店も多くあります。
ただし、リサイクルショップや不用品買取業者は、買取対象としている商品のジャンルが広い分、それぞれのアイテムに関する専門的な知識を持ったスタッフがいない可能性もあります。茶道具を鑑定する際には、その見た目や状態だけでなく、制作年代や作家など複合的な観点から査定する必要があります。専門知識がないスタッフに鑑定された場合、本来の価値を見抜けず、適正価格で買い取りしてもらえない恐れも。
フリマアプリやネットオークションで売る
フリマアプリやネットオークションを利用して売却するというのも便利な方法です。家にいながら気軽に出品できるのが魅力です。すきま時間に写真を撮って投稿し、取引を進めることができます。多くのフリマサイトやオークションサイトはスマホからも利用できるので、いつでも気軽に売買の状況をチェックすることが可能です。
ただし、ネットオークションやフリマアプリでの茶道具の売却は、思うように売れないこともあります。特にこれまでにそのサイトやご自身のアカウントでの販売実績がなかったり、一般的な茶道具よりも値段が高かったりすると、敬遠されやすくなります。また、ご自身で正しい価値がわからない場合、適正な価格をつけられないというケースもあります。
茶道具専門買取店で売る
売却を希望する場合、最もおすすめなのが茶道具専門買取店への依頼です。前述したように茶道具の鑑定・査定には茶道具に関する深い知識が必要となります。茶道具を専門的に扱う買取業者であれば、専門スタッフが在籍しており、より性格な鑑定が可能です。お手持ちの茶道具の価値を正しく判断してもらうためには、茶道具買取専門業者を選びましょう。
茶道具買取業者の選び方
茶道具買取業者を選ぶ際のポイントは以下です。
茶道具の専門スタッフがいるかどうか
茶道具の価値は、茶道具の知識に精通している人でないと気づかないことがあります。一見するとさほど価値がなさそうな茶道具が、実は希少価値の高い製品だったなんてこともあるからです。買取業者を選ぶ際は、茶道具の専門スタッフがいる業者を選びましょう。
実績のある業者かどうか
茶道具に関する買取実績があるかどうかも、重要なポイントです。公式サイトを見て、過去にどういった品を取り扱っているのかをチェックしてみてください。
出張買取や出張鑑定会などを実施しているかどうか
出張買取や出張鑑定会を実施している業者だと、査定〜売却の流れがスムーズです。わざわざ遠くの店舗に持ち込む必要がないので、移動中の破損や割れ・紛失・盗難などの心配も少なくなります。
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高く買い取ってもらうためのポイント
茶道具を高く買い取ってもらうために、以下のポイントに留意しましょう。
保管状態を良くしておく
茶道具はとてもデリケートです。温度変化や湿気・乾燥・直射日光に反応しやすく、ひびやシミ・カビなどが生じる恐れがあります。特に、急激な湿度変化に弱いため、ひびが入ったり割れたりすることも。茶道具を高く売却したいのであれば、日頃から保管状態をよく丁寧に扱っておくことが大事です。茶道具の保管は、湿気が少なく直射日光の当たらない、風通しの良い場所で。汚れが気になる場合は、やわらかい布でやさしく拭き取るようにしましょう。
鑑定書や付属品を揃えておく
前述したように、鑑定書はその茶道具の品質証明書です。鑑定書があれば、査定の際に一緒に提出するようにしましょう。また、箱などの付属品も価値を高める材料になります。安易に処分せず、茶道具とともに保管し、査定に出す際は一緒に持っていきましょう。
複数の業者で査定してもらう
買取専門業者に査定依頼をする際は、ひとつの業者だけでなく複数業者に依頼して比較しましょう。買取業者の鑑定力や知識・審美眼は、実際に査定してもらって初めてわかるもの。複数業者に依頼し、一番高い査定額を提示した業者を選ぶと良いでしょう。なお、業者によっては鑑定料や返送手数料などがかかることもあります。複数業者に依頼する際は、費用を確認しておくと安心です。
茶道具専門買取店を利用した人の声
最後に、茶道具専門買取店で茶道具を売却した方の声をご紹介します。
まとめ
コレクションとしても人気の高い茶道具。ですが、現代のライフスタイルや住居では、茶道具を日常的に使ったり保管したりしておくのが難しいこともあるかもしれませんね。不要な茶道具をお持ちの方は、ぜひ買取専門店に査定依頼をしてみてください。
なお、古美術八光堂では、茶道具の買取を行っています。専門の鑑定士がいますので、価値を正しく判断し、適正な査定額をつけることができます。ご自宅に不要な茶道具がある方は、ぜひご利用ください。
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